注文住宅でやめて正解だった人気オプション6選|4年住んだ本音

目次

人気だからといって、自分たちに合うとは限らない

注文住宅の打ち合わせで、最初に提案されるオプションには傾向があります。

アイランドキッチン、吹き抜け、リビング階段、いわゆる「インスタ映えする間取り」が、どの見積書にも当たり前のように並んでいたんですよね。

わたしも2021年に大手ハウスメーカーで家を建てたとき、同じ経験をしました。

ただ、よくよく自分たち家族の暮らしをイメージしてみると、これらの人気オプションは「うちには合わない」と判断するものばかり。

結果として全部削った形ですが、4年住んでみた今、どれも「やめて正解だった」と心から思えています。

この記事では、特に検索数が多くて悩んでいる人も多いであろう3つのオプション吹き抜け、リビング階段、アイランドキッチンについて、わたしが採用しなかった理由を深掘りしてお伝えします。

削ると135万円下がった、というそもそもの話

本題に入る前に、ひとつだけ補足させてください。

これらの人気オプションを削った結果、契約時の見積もりから最終的に135万円のコストダウンにつながりました。

ハウスメーカーの営業さんが「みなさんこれを選びますよ」と最初の見積もりに組み込んでいた設備を、自分たちの暮らしに照らして取捨選択しただけ。

値引き交渉ではなく、純粋にオプションを見直しただけで100万円超のインパクトが出た話は、別の記事に詳しく書いています。

「いくら削れたのか」「他にどんなオプションを削ったのか」が気になる方は、そちらも参考にしてみてください。

採用しなかった人気オプション3選と、その理由

ここからが本題です。

検索ボリュームの大きい3つの人気オプションについて、わたしが「やめておこう」と判断した理由を、暮らしのイメージと一緒に説明していきます。

①アイランドキッチン:見た目より、暮らしやすさを優先した

アイランドキッチンは、SNSで真っ先に映える人気のキッチンスタイル。

ただ、わが家は3つの理由で採用を見送りました。

まず、単純にスペースがもったいないこと。

アイランドキッチンは四方に通路を確保する必要があるため、リビングダイニングが狭くなります。

子どもが2人いる4人家族としては、リビングを広く使えるほうが優先度が高い、と判断しました。

次に、油の問題。

炒め物や揚げ物をすると、油はキッチン本体の周囲に容赦なく飛び散ります。

アイランドキッチンは背面の壁がないぶん、ダイニングテーブルや床にまで油が回り込みやすいんですよね。

毎日の掃除負担を考えると、これは正直しんどい。

最後に、換気の問題。

壁付けキッチンに比べて、アイランドキッチンは換気扇の吸引力が落ちやすい構造です。

においや煙が部屋全体に広がりやすく、リビングのソファやカーテンへのにおい移りも気になるところ。

「映えるキッチン」と「掃除と換気が楽なキッチン」、わが家は迷わず後者を選びました。

②リビング階段:温熱環境とプライバシーの両方が引っかかった

リビング階段も、人気オプションの代表格ですよね。

「家族のコミュニケーションが取れる」「子どもが大きくなっても顔を合わせる機会が増える」というメリットが、よく語られています。

ただ、わが家がリビング階段を採用しなかった理由は、大きく2つあります。

ひとつ目は、温熱環境の問題。

階段がリビングに直結していると、暖かい空気は階段から2階へ、冷たい空気は階段から1階へ、容赦なく逃げていきます。

夏は涼しくなりにくく、冬は暖まりにくい。

エアコンの設定温度を強めにしないと快適にならず、結果として光熱費が跳ね上がる構造になっているんですよね。

冷暖房効率を維持するには、断熱性・気密性の高い住宅性能とセットで採用する必要があり、ハードルが高いと感じました。

ふたつ目は、プライバシーの問題。

これは将来の話ですが、子どもが大きくなって友達を連れてきたとき、毎回リビングを通られるのは正直うっとうしい。

家ではくつろいだ部屋着でいたいのに、いちいち着替える必要が出てきます。

夫婦の会話や夫婦喧嘩を、子どもや子どもの友達に聞かれるリスクもある。

10年後、20年後の暮らしまで想像したとき、リビング階段は「今おしゃれ」より「将来面倒」が勝ってしまいました。

③吹き抜け:開放感のために、毎月の光熱費を払い続けたくなかった

吹き抜けは、注文住宅の象徴とも言える人気オプション。

実は契約初期の打ち合わせでは、わが家もかなり前向きに検討していました。

ただ、最終的に採用しなかった決め手は、リビング階段と同じく温熱環境の問題です。

吹き抜けがあると、部屋全体を温める・冷ますためのエネルギー消費が一気に跳ね上がります。

体積が増えるので、当然と言えば当然なんですよね。

通常のエアコンでは効きが悪く、出力の高い大型エアコンを導入するか、シーリングファンや床暖房を併設する必要があります。

つまり、吹き抜け本体のコストだけでなく、後から付随する設備投資もセットで考えないといけない。

「開放感」という見た目のメリットに対して、毎月の光熱費というランニングコストの上乗せが、何十年も続いていくわけです。

そう冷静に計算したとき、わが家にとって吹き抜けは割に合わないと判断しました。

代わりに採用したのが、リビング天井を規定よりも少し高くするオプション。

天井高をわずかに上げるだけでも、開放感はしっかり得られます。

このオプションについては、別記事の「つけてよかった7選」で詳しく書いているので、興味があれば参考にしてください。

ほかにも削った、人気だけど合わなかった3つのオプション

メインの3つに加えて、契約時の見積もりに入っていた人気オプションをいくつか削っています。

ひとつずつ、簡単に理由を共有しておきます。

床暖房:使う期間が短いのに、コストが大きすぎる

床暖房は、設置面積によって金額が大きく変動するオプションです。

リビング全体に入れようとすると、それだけで数十万円〜100万円コース。

わが家の感覚では、床暖房を本当に使うのは冬の数ヶ月だけ。

その短い期間のためにこの金額を出すなら、断熱性能や他の設備にお金を回したほうが効率的だと判断しました。

冬場の足元の冷えは、厚手のスリッパや床ラグでも十分カバーできますしね。

リビングの大きすぎる窓:防犯と運用コストが気になった

「リビングの窓は大きいほうが開放感が出る」と勧められましたが、これも見送り。

理由は、防犯面で大きな窓は不安が残ること。

そして、大きな窓に合うサイズのカーテンを探すのが地味に面倒なこと。

光をたくさん取り入れたいなら、リビングに小さめの窓を複数配置すれば十分です。

「大きさ」より「配置」で採光を考えるほうが、トータルで見て理にかなっていました。

中2階:今の時代の子どもには、ワークスペースとして機能しない

中2階にワークスペースや子どもの勉強スペースを作るのは、雑誌に出てくるような憧れの間取り。

ただ、現代の小学生は「リビング学習」が主流。

中2階に子ども専用の机を置いても、結局リビングのテーブルで勉強することになり、ほぼ使われない空間になる確率が高いと感じました。

しかも中2階は冷暖房が届きにくく、夏は暑く冬は寒い。

集中して作業できる環境にはなりにくいんですよね。

スペースとコストを使うわりに、家族の生活の中で活躍する場面が想像できなかったので、削りました。

「人気オプション」を選ぶ前に、自分に問うべきこと

ここまで紹介した6つは、どれもインスタや住宅雑誌では華やかに紹介される人気の設備ばかり。

それでも、わが家にとっては「やめて正解」でした。

判断の軸はシンプルで、3つだけ。

ひとつ、見た目のおしゃれさよりも、毎日の暮らしやすさを優先すること。

ふたつ、初期コストだけでなく、光熱費・掃除負担などのランニングコストも一緒に考えること。

みっつ、10年後・20年後の家族構成や暮らし方の変化まで想像してから決めること。

この3つを軸に検討すれば、「みんなが付けてるから」という理由でオプションを選んで後悔する事態は、かなり防げます。

逆に、わが家が「これは付けて大正解だった」と感じている7つのオプションも別記事にまとめています。

「削るべきもの」と「付けるべきもの」の両方を見比べることで、自分の家づくりに必要なオプションが見えてくるはずです。

人生で一度の大きな買い物だからこそ、流行ではなく自分たちの暮らしを軸に、納得のいく判断をしてほしいと思います。

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